パナマ文書の裏の裏 

2月26日私がHSBC Private Bank(Monaco)の用事で情報リーク元、パナマのMossack Fonseca法律事務所を訪れていたことは本誌で述べた。
明日「ラヂオもりおか」で本件に関しMr. Jim Rickardsと私の会話が放送されるので聴いてほしい。

2015年2月ジュネーブ(スイス)の捜査当局がHSBCプライベートバンクを資金洗浄(マネーロンダリング)の容疑で家宅捜査をしたことが報道された。
同年6月HSBCは4,000万スイスフランを当局へ支払った。
同年米司法当局はHSBCとバークレー、バリバ、ゴールドマン、シティグループ、モルガンチェース、ロイヤルバンク・オブ・スコットランドを貴金属取引(ゴールド等)に関し価格操作をした容疑で摘発、全銀行は合計で数十億ドルの罰金を支払った。
こうした大手金融機関の犯罪はいずれもパナマ等の租税回避地の口座を利用して行われている。
大手銀行が進んで罰金に応じるのは罰金の額が犯罪で儲けた額からすると雀の涙だからである。
重要なことは各国の捜査当局も犯罪者にわずかな罰金を払わせて、金融機関を監視していることを鼓舞している点である。
俗にいう「出来レース」である。

今回のリークでアメリカの大物の名前が出なかったのには理由がある。
そもそも1年以上の歳月をかけ膨大な経費で膨大な調査をしたICIJのスポンサーを見ればわかる。
すべて東欧でのカラー革命(ウクライナのオレンジ革命等)を画策した米国務省系シンクタンクとジョージ・ソロスの「オープン・ソサエティー」である。
カラー革命は旧ソ連支配下の国を民主化という名でアメリカ陣営に鞍替えさせる為であった。
パナマ文書リークの目的は二つ、犯罪人(大手国際金融機関)にもっと口止め料を持って来いと言うメッセージと、裏でNATO(アメリカ主導の欧州安全保障機関)から脱却を工作している連中にアメリカが脅しをかけているところをプーチン(露大統領)と習近平(中国主席)に見せつける為である。
「ラヂオもりおか」は下記の要領で聴けます。

増田俊男のラジオ放送「逆手で勝つ」~日本復興のために~
(ラヂオもりおか76.9MHz 月~金曜日 8:18AM頃)の聞き方
ラジオ放送の聞き方には2つの方法があります。
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