茶番劇

オバマ大統領はシリア政府軍が化学兵器を使用して1,000人以上の市民を殺害した信用出来る情報があるということでシリアに対して軍事行動を執ると決め、議会の承認を得ると発表した時私は本誌で「馬鹿げた話」として一蹴した。
オバマ氏はシリアの国民から選ばれた大統領ではなくアメリカの国民から選ばれたのだから如何なる政治的行為もアメリカの国益にならなくてはならない。2003年にブッシュ大統領が捏造された証拠を盾にイラク攻撃をしたことによる国益はサダム・フセイン(当時のイラク大統領)からフランス、ロシア、中国が与えられていた広大な油田の利権を取り返すことであり大成功した。
シリアは産油国では無いがアメリカがシリア攻撃をすれば原油や天然ガス価格が上がるので今まで価格下落で更なるシェールガス開発・投資に陰りが出てきている問題が解決する。しかしオバマ大統領の対シリア攻撃の可能性が市場に流れると2-3日間原油価格は高騰したが三日天下で終わった。
オバマ大統領はもとよりシリア攻撃の意志は無く、シェールガス革命の成果で原油の中東依存度は急速に低下しているので中東の経済的、政治的重要性は低下している。しかしアメリカの軍産複合体と言われるアメリカの基幹産業、イスラエル支持勢力からのシリア攻撃への圧力は無視できないほど強いのでロシアや国際世論(国連)を利用して国内圧力をかわすことにしたに過ぎない。
シリアの化学兵器を国際管理するというロシアの提案に国連事務総長も賛成した時点でアメリカのシリア攻撃の可能性は消えた。
一旦アメリカのシリア攻撃を「オバマ大統領の為に」消した後はロシアが仲介で何をオバマ大統領に払わすかが今後の見どころである。
ロシアも手数料なしでは仕事はしない。

本日が最後の売り時

オリンピック東京招致決定でニッケイが上げているが、14,000円以上は売り場である。9月後半からのNYダウの暴落まで時間が無くなってきた。
7月から8月にかけ相場を左右しているほとんどの勢力はピークに達した銘柄をすべて売り尽くしてポジションをゼロにしている。
残された一般投資家が辿る運命は決まっている。
政治も経済も表面だけで一喜一憂してはいけない。
一応老婆心まで、、、

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