増田俊男のタライの水論

市場はタライで、マネーは水、市場参加者は魚。
タライを右に傾けたり、左に傾けたりして魚の動きを早めたり止めたりしながら世界の通貨(水)をタライに入れたり抜いたりするのがFRB(連邦準備理事会)の仕事。
アメリカ国家(政府)は国民生活を守る為に必要なマネー(予算)をFRBから有利子で借りる。
民主主義制度が普及した為政治は国民迎合になり国民の権利には報いるが国民が嫌う国民の義務は強要しないので結果国家財政が黒字になる事は有り得なくなっている。
FRBはマネーを増刷して市中銀行から国債を買って国債利回りを下げ、さらに政策金利をゼロ・パーセントに誘導することで、市場が必要としない資金をいくら供給しても金利が上がらないリフレ政策を採っている。
黒田日銀は国債買いで金利を押さえながら物価2%目標を達成するまで無制限、無期限に緩和を断行するという。
不必要なマネー(水)をタライに入れ続けると魚にとって水(マネー)の価値が下がり、マネー安(円安)になる。
黒田日銀総裁は円安で輸入物価が上がり国内物価が2%目標に達することを狙っている。通貨の価値が下がったために店頭の正札(値段)が上がるのは正しい物価現象ではない。いわばごまかしの物価である。
物価は商品・サービスの需給で決まるのが原則であり、所得が重要な要因なのに需要も所得も増えていない。日本のタライは水嵩ばかり増えるが魚の体重は増えず、活気も無くなっている。
タライに水を入れなくなったFRBの要望で日銀はFRBが10月31日から入れなくなる分の水を同日日本のタライに入れてアメリカのタライに移す作業に専念している。
「黒田バズーカ砲炸裂」などと騒ぐセンスの無さも「知らぬが仏」のお国柄。
お蔭でFRBが世界のマネー(水)をアメリカのタライに集めておいてタライの栓を抜いて世界の水(マネー)をアメリカの地面に吸い込ませるイベント(暴落)は、中止になりもう少しアメリカのタライに世界から飛び込んでくる水(マネー)を溜めることになった。
ドル高の為12月に発表されるアメリカ優良企業11月決算は良くない(水が濁る)ことからFRBはタライの水を抜いて水嵩を下げて魚(市場参加者)が逃げられないようにしておいて流れ出る世界の水(マネー)をいただく。
世界資金を極限まで溜めておいて一挙にアメリカのモノにするNY暴落なるイベントは12月後半だろう。

※現在小冊子Vol.61は完売御礼となりましたのでコピー版で送付させて頂いております。
 希望の方は増田俊男事務所までお申込みください。

増田俊男の「ここ一番!」 お申込みはこちら

コメントは受け付けていません。