<時事直言>Japan as No.1(ジャパン・アズ・ナンバーワン)の時代がやって来る! 

日本経済は長きに渡って経済成長なし、賃金上昇なし、株価(指標)上昇なしで正に「死に体」であった。
アメリカや欧州の最低賃金が円換算2,000円以上なのに日本は半分以下の1,000円前後。
この現実を欧米から見たらどう思うであろうか。
言うまでもなく「日本の労働者は搾取されている、日本には労働組合はなのか」と言うだろう。
確かに今日の日本には欧米のような「賃金は勝ち取るもの」を信念とする労働組合は(高度成長期の昔にはあったが)はない。

実質賃金はマイナスが続く_20231005
図のように、日本では名目賃金を上げても実質賃金は下がり続けている。
欧米に比べて日本の賃金は「話の他」である。

日本の上場企業はGDPに匹敵する約500兆円の余剰資金を持て余している。
払うべきものを払わなければ余剰金が貯まるのは当たり前。
だからと言って日本の経営者が賃上げをしてこなかったのは、必ずしも対労働者搾取を狙ったものではない。
騒動を嫌う「馴れ合い」という日本の文化が原因だ。
アメリカの可処分所得の54%が株式投資のようなリスクに回っているのに対し日本の可処分所得の約80%は貯蓄でリスク投資に回るのは15%前後である。
その結果日本人が保有する金融資産(50%は現金)は2,000兆円以上に膨らみGDP(約500兆円)の4倍になっている。
今日の世界で国民の金融資産がGDP比400%の国が存在すること自体奇跡である。
日本経済が「死に体」から脱出する為にしなくてはならない第一は「賃金上昇」と日本経済を「儲かる経済」にすることである。
幸い日本の経営者は企業の永続の為には「質の高い人材に投資をせざるを得なくなってきた」。
日本文化で固定していた労働市場の自由化である。
日本の労働市場は「いいモノの値段は高くなる」の本来の方向に向かい、政治も企業の賃上げの後押しを始めた。
アメリカのようにやっと日本の労働者の賃金上昇に際限が無くなろうとしている。
(アメリカでは年間1億円以上の給料を得ている労働者は数え切れない)
10月2日の日銀短観は、付加価値を高める可能性が高い非製造業の業況判断指数が6期連続改善され、32年ぶりの高水準に達したと報告している。
これは日本の消費者が「モノ」(日常的に使われる製造品)から「コト」(非日常的サービス)へのシフトであり、今後日本経済が高付加価値を求め続ける第三次産業志向になろうとしていることが明らかになった。
日本の国民は欧米の国民にはあり得ないGDP比400%の潜在的購買力並びに投資力を蓄えている。
企業は高給取り時代に備えてGDP比100%の備えがある。
世界にこれほどの潜在的成長率を秘めた国があるだろうか。
今買いはアメリカか日本か。
今儲かる国に向かっている日本を知れば、100人中100人が日本を買うだろう。
Japan as No.1 has come!
ジャパン・アズ・ナンバーワンがやって来た!

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