<時事直言>トランプも歴代大統領も何故戦争をし続けるのか

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私は2004年11月「超株高2005年大景気、ブッシュ再選で日本経済急浮上」(ダイアモンド社)を出版しましたが、ベストセラーになりました。
表紙_超株高大景気-1
ブッシュ大統領はITバブル崩壊後の2001年9月11日(9/11)のWTC(ワールド・トレード・センター)とペンタゴン(国防総省)の同時爆破の首謀者イスラム過激組織のビン・ラディンをかくまっているとしてタリバン政府(アフガニスタン)に侵攻し、占領後傀儡政権を樹立しました。
さらにイラク(サダム・フセイン大統領)がアルカイダを支援し、かつ大量破壊兵器を保有、使用しているとして2013年3月イラク侵攻、占領後アフガン同様傀儡政権を樹立しました。
(当時私はサダム・フセインとアルカイダは無縁であること、9/11がビン・ラディンの仕業ではないこと、イラクが大量破壊兵器を持っていないことはわかっていましたので詳しく説明しました)
サダム・フセインはブッシュのイラン攻撃前の2000年11月、アメリカの中間選挙を意識して突如イラクの原油取引通貨をドルからユーロに切り替えました。
同じくオペック主要国のイラン、ベネズエラ、リビアがイラクに従いました。
サウジ・アラビアはアメリカとの間で1974年6月に期限50年のいわゆるペトロダラー合意(アメリカの対サウジ安全保障と引き換えに原油の取引通貨をドルにする)を結んでいた為ドルを維持せざるを得ませんでした。
産油国ではありませんが、世界一のウラニューム埋蔵量を持つ北朝鮮もイラクに従いました。
ブッシュ大統領はイラク、イラン、リビア、ベネズエラと北朝鮮を「ならず者国」に指定し経済、軍事制裁の対象国にしましたが、本当はテロリストではなくドルをボイコットしたからです。
今日アメリカが潜在的財政破綻状態であることはブッシュ時代と同じです。
アメリカの財政収支は毎年赤字で、黒字になる可能性はないので潜在的財政破綻国家です。
ブッシュ政権の2000年以来アメリカが財政破綻しないのはドル基軸制のおかげなのです。
国際貿易取引と国際決済の約50%はドルであり、アメリカ以外の国の間の貿易取引の大半がドルである限り、常にドル需要は維持され、売られることはありません。
アメリカ以外の国の財政がアメリカのように破綻状態になるとその国の国債は叩き売られ金利が暴騰し経済が破綻します。
だからアメリカはドルを国際取引から排除しようとする国には手段を択ばず経済または軍事制裁を課すのです。
ベネズエラに対してはチャベス大統領時代(2017年以降)から経済制裁をかけてハイパーインフレに追い込み、本年1月3日にマドゥロ大統領を拉致した後ロドリゲス大統領に政権が交代してから国交を回復(3月)、以後一日当たり中国(35万バレル)の倍以上(88万バレル)の原油を輸入、その代金のドルとドル借款でハイパーインフレは収まってきました。
ベネズエラの原油取引通貨は、イラク、リビア同様ドルに復帰、経済はドルの影響下に下ろうとしています。
次はイランの番です。
トランプはイランの経済インフラを爆破した後、今度はイランの国際取引を禁止し、かつてのベネズエラ同様イランをハイパーインフレに追い込もうとしているのです。
イランが原油取引通貨をドルに戻せば、制裁は解かれて、原油輸出禁止も解かれますが、イラン経済はドルの支配下になります。
イランが主権(通貨リアル発行権)に固執すれば財政破綻、ドルを受け入れれば経済はドル覇権下になる運命です。
しかしアメリカは対ベネズエラ、イラン戦略は成功しても、アメリカのアキレス腱がドルであることをさらけ出すことになります。
ドル資産を持つことの不合理さと恐ろしさは世界中に浸透しています。
第二、第三のイランに対してアメリカはどこまで戦えるのでしょうか。
アメリカに最も重要な同盟国とされている日本は、やがてアメリカのアキレス腱が斬られることを知ったうえで、備えなくてはならないのではないでしょうか。

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