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昨年2019年地球を7周回った。
今年はさらに多くなるだろう。
昨年は欧州が多かった.
政治、経済で指導的立場にある人々とお会いし、いろいろ話していると、英国、ドイツ、フランス、イタリア、ロシア、スイス、ポーランドなどそれぞれの違いが感じられる。
それぞれの政治、経済データで比較するのとは違ったものがある。
欧州の人々は「何かに怯え、何かにすがろうとしている」ように思える。
フランスではル・ペンのような極右政党が3割以上の支持を得るなど、反民主的政党の支持が増えている。
欧州に限らず、アジア、中東、中南米、アフリカに至るまで政治の独裁色が目立つ。
トランプの「アメリカファースト」こそ「独善」の象徴である。
戦後の基盤思想となった「リベラル世界秩序」の産みの親であるCFR(外交問題評議会)の会長リチャード・ハース氏は2018年3月「Liberal World Order R.I P.」(リベラル世界秩序よ、安らかに眠れ)なる論文を世に発表し、戦後を支えてきた思想が終わったことを宣言した。
思想が世界を変えるのではない。
世界が変わるから思想が変わるのである。
トランプもアメリカを変えようとしているのではない。
変わったアメリカに歩調を合わせようとしているだけだ。
いま改めて変わりゆく世界をしっかり認識する必要がある。
世界は川の流れである。
決して取り残されてはならない。
私の「本気」を汲み取って欲しい。
日本人の為に。

増田俊男

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