マクロン(仏)大統領(39歳)の人気取り作戦の被害者トランプ大統領(娘婿クシュナー)

11月4日はトランプと中東にとって重要な日であった。
同日サウジアラビア(以後サウジ)で起こったことは下記の通りである。
ムハンマド皇太子から緊急呼び出しでサウジに来ていたレバノンのハリリ首相(47歳)は首都リヤドでのテレビ記者会見に臨み、(本国での)「身の危険」を理由に首相を辞任すると発表。6時間後リヤド空港に向けて発射された数発のミサイルが迎撃され、国営放送はイエメンのイランおよびレバノンのハマス支援の武装組織フーシの犯行であると発表。その後翌日5日までに数名の王子と38名の閣僚(ほとんど王族)が汚職の廉で逮捕された。(ムハンマド独裁体制確立)ムハンマド皇太子はリヤド空港をターゲットとしたミサイル攻撃はイランに支援されたレバノンのヒズボラがフーシにやらせたと断定、11日に対レバノン空爆の準備を整えた。その後ハリリ首相と家族は監禁状態で帰国も許されない状態が続いた。
レバノンはサウジ支援のスンニ派(ハリリ首相)とイラン支援のハマス(議会議長)とキリスト教系(大統領)の三派で政権の均衡を保ってきたが、シリア内戦でイランとロシアの支援でハマスは軍事力を強化、今はハマス主導になっている。サウジはレバノン支配の為ハリリ首相を支援してきたが成果が上がらずハリリに責任を追及していた。そこで今回ハリリに圧力を掛け辞任声明を出させたのである。親サウジのレバノンのスンニ派は今回の明白な内政干渉に激怒して反サウジに変わった。そこでムハンマド皇太子のレバノン空爆宣言でサウジとレバノンは一触即発の事態になった。実はここまでのムハンマド皇太子の行動は5月のトランプのサウジ訪問後娘婿クシュナー(大統領特別補佐官)が再三にわたって皇太子と協議して決めたことである。
6月対カタール断交でアラブ分断を図ったが失敗したので、サウジ対レバノンの戦火・交戦をスンニ派とシーア派連合の中東戦争へ向けてのワンステップにすべく計画していた。
フランス大統領マクロンの支持率は大統領選後の6月65%は急落、9月には46%、不支持率は30%から54%になっている。
レバノンのハリリ首相がサウジに事実上拘束されたのを知り、マクロン大統領は9日急遽サウジ訪問、ムハンマド皇太子と会ってハリリと家族をフランスに招待したい旨伝え、ムハンマドはハリリの拘束を解かざるを得なくなり、11月18日ハリリはフランス入りした。ハリリは11月22日の独立記念日にレバノンに帰国するが、ハリリの発言次第で今後のレバノンとサウジの関係が決まる。
マクロンがハリリを連れ出さねば中東戦争に向けてのクシュナー・ムハンマド作戦は計画通りであるが、明日のハリリの発言で決まる。
連日マクロン・ハリリでテレビは騒いでいる。マクロンにしてみると支持率にストップをかける為に格好の「カモがネギを背負ってきた」のだが、クシュナー(トランプ)とネタニヤフ(イスラエル)を敵に回したことが分かっているのだろうか。又サウジとレバノンのキャスティングボートを握ったことが分かっているのだろうか。X-Dayに向けて市場も政治に合わせてきたのにぶっ壊しになるかも知れないことが分かっているのだろうか。
中東・北アフリカでの軍事大国エジプトも(実は私も)マクロンのボンボンは分かるがクシュナー・ムハンマドの政治感性をテストしたつもり。近々エジプトに行くが「こんな程度の輩の雇い兵になるのはおよしなさい」というつもり。
「手前みそ」だが、中東戦争は我々のMETO(中東条約機構)で進めるしかない。

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