日本を初め外貨準備の一部として各国は金塊を保有しているが、そのほとんどはニューヨーク連銀の地下とケンタッキー州のフォートノックスの金保管所に保管されている。ところが2009年10月FRBの保管所から中国に届いた金の延べ棒がタングステンに金メッキした偽物であったことが判明してから、FRBの保管所には金はないのではないかなど疑惑が深まり、ドイツは金保有量約3,370トン中米連銀に45%、イギリスに13%、フランスに13%を預けているが、米連銀に預けている約1,500トンを本国への引き揚げを要請した。ところがアメリカは、最初は返還を拒否したが、国際問題化してきたので交渉に応じ、いろいろ米独間で交渉を重ねた結果、7年以上過ぎた2017年8月にやっと1,500トンがドイツに帰国した。その間IMFの専務理事ドミニク・ストロス・カーンがIMFが米連銀に保管している2,814トン中191トンの返還をアメリカに要求すると、当時（2011年5月）ニューヨークのホテル滞在中のカーンをいきなりホテルの従業員に対する婦女暴行容疑で逮捕、拘留後カーンはフランスへ強制送還、フランスで大騒ぎになり結局IMF専務理事辞任に追い込まれた。（その女性従業員はマフィアからカネをもらって被害届を出したことが判明、全くの冤罪）
その後FRBには金塊がないのではないかという疑惑が後を絶たず、トランプ政権になってからムニューシン財務長官、マコーネル上院議員、ケンタッキー知事、マスコミがフォートノックスの金保管所に行き、ムニューシン財務長官が金塊を手に持ちテレビカメラの前で「金塊は安全に保管されている」と笑顔で応えたが、手に持っている金塊が本物である証明はないし、第一何故今頃そんなことをするのかといった声が上がり、「藪蛇」に終わった。
何故こんなことを書くかというと、1月27日に発送する「小冊子」Vol.113第二章の「中央銀行は誰のものか、その功罪は」で「ドル基軸と中央銀行制による合衆国と世界の支配方式の次は金本位制による支配だ」として、ドルの自由裁量権を持ったFRBはドル建て国債を発行している国を支配出来るが、今トランプはドル発行権を合衆国に取り戻そうとしている。各国が合衆国に習って自国通貨建ての国債を発行しだしたら、FRBには各国の通貨発行権がないから支配出来なくなる。この疑問に答えるのが本年からIMFで検討が始まる「金本位制」である。各国は保有している金だけでは国民の要望に応える為に十分な自国通貨建て国債が発行出来ない。FRBに金塊があろうとなかろうと、FRBは保有していると記録されているだけの金塊保有証書を発行出来る。
各国は金利を払ってFRBから金証書を借りて国債を発行しなければならなくなるのである。結局「貸す者が借りる者を支配する」の原理で合衆国と世界はまたもやユダヤ資本が株主のFRBに支配されることになる。
アメリカの金保有は8,133トンでGDP比75%、ドイツは3,400トンでGDP比72%、日本は765トンでGP比3%。
しかも日本の国債はGDP比240%！
金本位制時代に一体日本はどうなるのか？
これを知らなければ2025年から生きて行けない！
すべて「小冊子」Vol.113にあり。

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